財布やバッグは『革』で作られている事が多いですね。
革で作られている財布やバッグをリペア・リカラーしていくのですが、革によって特徴があってリカラーする際に革その物の『特徴』や『クセ』があります。
いくつか紹介します。
合成皮革(フェイクレザー)

一般的に『合皮』と言われています。
名前に『皮』と入っていますが、本革の成分は入ってません。
この素材にはいくつかあり、ポリウレタン(PU)・塩化ビニール(PVC)が使われています。
経年劣化により『加水分解』という劣化が起こります。
※表面がベタベタしていたり、剥げて下地が見えている状態。
主に湿気が原因だと言われています。
この症状がよく見られるのは
有名なハイブランドで言えば『LOUIS VUITTON』によく見られる経年劣化です。
そもそも海外(LOUIS VUITTONはフランス)と日本とは湿度が違うので、湿度の高い日本でLOUIS VUITTONを所有するとこのような症状が出るんですね。

見た目で本革なのか合皮なのか判断は難しいです。
判断の方法として本革は『革の独特な匂い』がしますが、合皮はほとんど匂いがしないです。
ヌメ革(ナチュラルレザー)

ヌメ革は加工をしていないレザーです。
商品として販売されているヌメ革には染色などがされていますが本来、ヌメ革はほとんど何も施されていない革です。
有名なハイブランドで言えば、これも『LOUIS VUITTON』です。
※リカラーの際は筆の跡が残りやすいです。
スムースレザー

革の表面がツルツルしています。
革の表面を平らに加工されています。
※リカラーの際は筆の跡が残りやすいです。
下の写真が『筆の跡』です。
スムースレザーやその他、革の表面がツルツルしている場合に残りやすいです。

この場合はスポンジ染色という方法で染色作業すると跡が残らずキレイに染色できます。
シボ革

革の表面に立体的なシワのあるものです。
革によってはシワの大・小が異なります。
※リカラーの際は筆の跡も付きにくく塗りやすいです。
キャビアスキン

革の表面がザラザラしていて革に型押しがされたものです。
他の革と比べたら少し硬いです。
有名なハイブランドで言えば『CHANEL』でよく使用されています。
※リカラーの際は筆の跡が付きにくく塗りやすいです。
カーフスキン

子牛で生後6ヶ月以内の革です。
サラサラとした手触りが特徴。傷が付きやすい革です。
ラムスキン

羊で生後1年以内の革です。
水分に弱く傷が付きやすいです。
※ラムスキンは顔料・特に染料を塗りすぎると、革にひび割れやシワが出やすくなります。
薄めに数回、塗る事を心掛けましょう。
コードバン

馬のお尻から取れる希少性が高い革です。
水分に弱いです。表面がとてもツルツルしている革です。
※リカラーの際は筆の跡が残りやすいです。
ここまで革の種類をいくつか紹介しましたが、基本的に革の表面がツルツルしたものはリカラーの際に
『筆の跡が残りやすい』『色が入りにくい』という特徴があります。
その場合も綺麗に染色・仕上げる方法があります。
コンサルティング専用では、その方法も紹介しますね。

革の種類によっていろんな特徴・特性があります。
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